ビオチンと皮膚疾患
ビオチン欠乏症
ビオチン欠乏症には、先天性のものと、栄養性の物があります。先天的なビオチン欠乏は、ビオチンの生成に必要なビオチニダーゼがないために、ビオチンが再利用できず栄養摂取だけではビオチンが欠乏して生じる疾患です。
ビオチンは正常な人の場合、体内で合成されて自然に腸で分泌されています。この為、特に食事で積極的にビオチンを摂取していなくても、ビオチンが欠乏する事はありませんが、ビオチンの生成に必要な酵素が生まれつき少ないか、存在していないと、ビオチンが体内につくられることがなく、ビオチンが不足する事で影響が出てきます。
先天的にビオチンが不足していると、肌が炎症を起こしやすく、アトピー性皮膚炎などになりやすくなります。
栄養性ビオチン欠乏症の場合は、アレルギー治療などに用いられている薬などの影響によるビオチン欠乏症です。特に、赤ちゃんが飲む粉ミルクは、ビオチンが添加されていないので、母乳ではなく粉ミルクだけで育てると、子供にビオチン欠乏症が生じやすいとされています。
ビオチンは、これまで重要な栄養であると認識されておらず、食品の栄養成分一覧にも、特に記載義務はありません。しかし、近年ビオチンの果たす役割の重要性が認識されてきました。
母親のビオチン不足は、未熟児や奇形のある状態の子供が生まれやすくなるとされ、栄養性ビオチン欠乏症にならないように、サプリメントなどで補っていく必要があります。ビオチンは水溶性ビタミンなので、過剰摂取しても尿に排出されるので、過剰摂取を恐れるよりは、不足を防ぐようにしましょう。